屋根修理の達人ブログ

金属系屋根材『ガルバリウム鋼板』について
2021.03.20

こんにちは! 川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称『釣師ハマちゃん!』こと川村と申します。

今回は『金属系屋根材の中からガルバリウム鋼板』のご紹介をします。
金属系の屋根材は、ガルバリウム鋼板 ・銅板・トタンが主流で、その中でも現在最も人気が高く代表的な屋根材が、ガルバリウム鋼板です。

1.ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウムというのは正確には商品名称です。ガルバリウム鋼板の最大の特徴は、「安く・軽く・丈夫」と三拍子揃っている点です。芯材となる鋼板(鉄)の腐食を防ぐためにアルミ・亜鉛・シリコンで構成されたメッキ鋼板です。

ガルバリウム鋼板の断面図
   

アルミの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用(1)で、トタン板より4倍~6倍もサビにくく、 デザイン性にも優れていて、スレートのような趣の物から瓦のようなデザインまで自在であることも人気の理由です。

(*1)犠牲防食作用とは・・・ 腐食を防ぐ「犠牲防食作用」は、亜鉛めっきに、万一、キズが発生し、素地の鉄が露出したとしても、キズの周囲の亜鉛が「鉄より先に溶け出して」電気化学的に保護するため、鉄を腐食させない作用です。

また、ガルバリウム鋼板と成分が同じ屋根材にジンカリウム鋼板があります。
ガルバリウム鋼板とジンカリウム鋼板は成分が同じですが、混合比がわずかに異なります。

メッキ層の混合比
   

ガルバリウムとジンカリウムの違いは、一見すると分かりにくいと思いまが、よく見ると、亜鉛とシリコンの比率が 0.1% 違います。たった 0.1%の違いで、何が変わるのでしょうか。 耐久性に違いがあるという話を聞くこともありますが、基本的には大きな違いはありません。唯一の違いは、ガルバリウム鋼板は日本製が主流で、ジンカリウム鋼板は海外製が主流だということです 。
通常、屋根メーカーはこれらのメッキ鋼板を作る企業から、仕入れて屋根材として加工し屋根材になります。

》ガルバリウム鋼板屋根のメーカー
主なガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーは下記の4社です。
アイジー工業 ニチハ 日新総合建材 中山化成

◆特にニチハ株式会社の横葺き(横暖ルーフきわみ)は、デザイン性が人気で最もよく見かけるタイプのガルバリウム鋼板です。横暖ルーフきわみは「見た目が美しく」デザイン性に優れてるのが特徴です。

詳しくは、左記をクリックください。  参照:ニチハ株式会社) 

2.ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット

(1)ガルバリウム鋼板のメリット
①既存のコロニアル屋根に直接張ることができる(屋根カバー工法に適している)
②リフォーム市場における施工実績が最もあり、評価されている(大手メーカーのブランド力と保証内容が充実)
③軽量で地震に強い(ガルバリウムは薄くて軽量であるため、耐震性に優れている)
④耐用年数が長い(耐用年数は30年と非常に長い)
⑤頻繁なメンテナンスが不要(ガルバリウム鋼板は金属系屋根材の中ではサビにくい素材である)
⑥加工しやすく、デザイン性を上げることができる(和風から洋風まで豊富なデザイン・カラーが充実している)

(2)ガルバリウム鋼板のデメリット
❶常時の浸水に弱い(なるべく屋根の勾配を取る必要がある)
❷アルカリ性に弱い(落ち葉が乗りやすい森林地域、海岸沿い地域には適さない)
❸防音性が低い ガルバリウム鋼板は金属性の屋根ですので、雨音が住宅内に伝わりやすいのが弱点といわれています。
❹断熱性が低い 同じく、金属製であるため断熱性があまりよくありません。そのため、室内の温度が上昇しやすいというデメリットがあります。

※ 但し、上記❸❹の断熱性や防音性に関してはカバー工法や、自然石粒仕上げの屋根材を利用することで金属系屋根の弱点である「断熱性」「防音性」を向上を可能にする商品開発を各メーカーが行っております。

最後まで、ご閲覧いただきありがとうございます。リフォーム等、ご検討中の工事がありましたらお気軽にお声がけください ((´))

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